シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

幼児期の言語習得と大人の言語習得についての考察と大人の言語習得戦略

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 留学すると必然的に考えなければならないのが、言語習得のことであります。

 僕が留学した場所は僕以外に日本出身者が一人もいないので、必然的に英語かノルウェー語しか話すことが出来ません。

 そのため常に言語については勉強し続けないといけないと感じます。特にノルウェー語に関しては、僕がノルウェー人でなかろうがノルウェー語を話せるという前提のもとノルウェー人はノルウェー語で話しかけてきます。

 それに対して、簡単な受け答えや英語で聞き返していることに申し訳なさを感じざるを得ません。

 また、英語は通じるとはいえノルウェー語が理解できないと深いノルウェー人の心情や文化を理解することは出来ません。

 本屋に行っても、図書館に行っても英語書籍よりもノルウェー語書籍の方が当然はるかに多いです。ノルウェー語がある程度理解できればより多くの情報を手に入れることが出来ますし、ブログを等を通して情報を還元することもかのです。

 言語習得について考えるとき、幼い子供たちはどうしてあれほど早く言語習得が出来るのか疑問に思うことがあります。

 そこで今回は幼児期と大人の言語習得について考えていき、大人の言語習得の戦略について考えたいと思います。


 1.幼児期はリスニングが上達しやすい

 幼児期の言語習得で着目したいのが、リスニングの上達スピードです。

 実は僕は韓国で生まれて4年間育ちました。良心から聞くと、当初は日本語も韓国語も両方器用に話し、理解することが出来たと言います。

 その後日本で生活をすることになりました。日本に移ってからしばらくすると、僕は韓国語が話せなくなりました。しかし、一方で韓国語の聞き取りだけはしっかり理解することが出来るのです。

 親が韓国語を使うと、話せなくても言っていることの意味はほとんどすべて理解できるし、テレビのニュース番組等を見ても理解できるのです。

 今思うととても不思議な経験です。生まれてたった4年間しか生活していないのに、幼児期に使う語彙以上の内容も理解出来るのですから。

 これは韓国語が日本語と極めて言語距離が近いからというのも関係があります。韓国語は日本語と同じ語順であり、共に漢字文化圏に属しています。そのため、韓国語の場合、漢字の音を覚えておくとほとんどの言葉をそのまま理解することが出来ます。(もちろん、韓国語独特の表現や異なる漢字を使用していることもあります。)

 しかし、言語距離に関わらず幼児期の言語習得、とりわけリスニング力の上達は生じます。

 例えば、歌手、Youtuberで活躍中の井上ジョーさんは典型的な例だと言えます。彼の両親は日本人ですが、彼自身はアメリカで生まれ育っています。しかし、彼は英語だけでなく、日本語も完璧に使いこなしています。

 もちろん人生の中でかなりの努力をされてきていますが、常に日本語に触れる機会が幼少期からあったためリスニング力はほぼ日本在住の人たちと変わらないレベルにあると思われます。

 また、僕の友人には日米、韓米のハーフもいます。彼らも共通して両言語のリスニング力が高く、理解することが出来たと言っています。

 日米ハーフの友人はアメリカで生まれてすぐに日本で生活していますが、英語を自在に使うことが出来ます。韓米のハーフの友人はアメリカで生まれ育っていますが、韓国語も使用することが出来ます。

 共通して言えることは、家族で他言語を使用すると、幼児たちも理解することが出来るということです。親が生活を共にして言語を使うことで子どもの他言語への理解力がかなり上がるのではないかと考えます。

 そして、生活の中で覚えた単語は成長するにしたがって応用することができます。韓国語の場合ですと、漢字の音を連想するとかなり理解することが出来ます。

 英語の場合も同様で、簡単な動詞(go, tell, doなど)は熟語にも応用が利かせやすいので成長する過程の中で自然と言語のレベルを上げることが出来ます。

 なにより、子ども達は無意識的に学習する天才だと思います。

 子供たちは大人とは違い、世界に対して認識する術をほとんど持っていません。そのため、彼らは経験したことをすぐに本能的に、無意識的に学んでいㇰ必要があると思います。

 人間の赤ちゃんほど弱い存在はいないと思います。毛深いわけでもなく、立って歩くにも一年ほど時間がかかります。他の動物が生まれながらにして持っている生存スキルを人間は持ち合わせていないのです。

 人間の場合、コミュニケーションを通して他の人間と協力して生きていくことが出来ます。そのため、人間の生存戦略は羽毛を持つでもなく、立てるようになるでもなく、言語習得に費やされたのだと思います。

 そのため幼児期の言語習得は大人と比べて無意識的にスムーズに学習されるのだと思います。

 2.大人の言語習得

 大人の言語習得は幼児たちと比べると難しくなると思います。とりわけリスニング。

 ぼくにとって日本語と韓国語は生まれた時から使用することが出来る言語として考えています。一方で、英語とノルウェー語はある程度成長してから意識的に努力して習得しています。

 僕が小学生の時にメキシコ出身のALTの先生が英会話の授業を学校でしていました。正直何を言っているのかもさっぱり分からなかったです。

 その時はアルファベットを学んで、ローマ字が読める程度だったので、単語の音と単語の意味は先生が説明するまでは全く分からなかったのを覚えています。

 中学になって英語の授業を本格的に学ぶようになってからは内申点の欲しさもあり教科書を暗記する勢いで読みまくっていました。笑そのおかげもあって、英単語を覚えるコツや文型を頭の中に叩き込むことが出来ました。

 今の日本では和製英語もあるために、普段使用している言葉と関連させながら覚えることが出来たが、発音を習得するのはかなり困難であった。発音が理解できるようになったのは、高校から大学にかけて発音方法を学んでからである。

 大人と子供の大きな違いは、意識的学習をするかどうかなのではないかと思います。

 幼児期の場合、言語習得は生存するためのマスト条件でありますが、成長してからは母語を既に身に付けているため、幼児期と比べて言語習得のニーズが本能的に薄れてしまっています。

 そのため幼少期に学習する方が言語習得は早いし、労力が少ないと思います。

 3.大人の言語習得戦略

 以上のように考えると、幼少期の言語習得の方が易しいように感じられます。

 だからと言って大人の言語習得が難しいわけでもないと思います。大人には大人なりの方法がたくさんあります。

 大人と子供の決定的な違いは、経験、知識量、思考力です。これを活かさないわけにはいきません。

 知識量を活かした例を紹介します。

 知識とは、言語化して説明するだけでなく、イメージとも連関しています。そのため既に持っているイメージに多言語を結びつけることが出来ます。

 これは幼児期と比べるとはるかに簡単に行うことが出来ます。

 マンがと単語を連関させるのがいい例になるでしょう。ノルウェー語で「枠」のことを「en/ei ramme」(ランメ)といいます。定型句にすると「ramma」(ランマ)とすることが出来ます。

 そこで「ランマ(ramma)が枠にはまっている」と言うシーンを想像すると、単語を無理やりにでも結びつけることが出来ます。

 ・・・寒いですね。笑

 このように成長する中で得てきた様々な知識を結びつけながら単語を習得できるので大人の言語学習も工夫次第で習得を早めることが出来ます。

 また、言語習得数が増えると有利になるケースもあります。

 例えば、英語を既に勉強したうえでノルウェー語の勉強をすると、語順はほとんど英語と同じなので、ノルウェー語単語とノルウェー語独特の表現方法を覚えれば話すことが出来ます。

 発音方法は教材もありますので、その方法に従ってまねて覚えていくことも可能です。子どもは語彙数の関係上大人と比べて独学が難しいですが、大人の場合独学でも十分に習得することが出来ます。
 
 さらにインターネットを通してネイティブの話している映画やドラマを見ることで音を耳に意識的に鳴らすことも可能です。

 したがって、大人の場合は経験、知識量、思考力を使って言語習得をすることが出来ます。
 

 言語習得についてはまだまだ分からない内容がたくさんあると言われています。そのためこれらを研究することもとても面白いだろうなと思います。

 この手の本をノルウェー語で読めるようになっ手行けたらいいなと思います。

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする