友だちと話していて寿司の話題が出たことがあります。
日本と言えばすしだよねと言う感じの話の流れで、どんな寿司が好きなのかと言う話になりました。
ところが、とても衝撃的な寿司の話を聴くことになりました。
ブラジル人の友達が好きな寿司は、バナナ寿司といっていてとても驚かされました!
どんな寿司なのか想像がつかなかったので詳細を聞いてみました。揚げたバナナを巻きずしのようにお米で巻いて、その上にブラジリアンコンデンスミルクを掛けるというものでした。
なるほど、中身は分かった!
けれども、味は全然想像できない。笑
それは寿司なのかと聞き返してみましたが、ブラジルのすし屋では出てくるとのことでした。
スゴイ衝撃的な話でしたが、もっと驚いたのは隣のアメリカ人の友達がカリフォルニアロール(サーモンとアボカドが入った、外側が揚げられている巻きずし)について話題を振ってくれました。
ところが、はたまたブラジルの友達がブラジルにもカリフォルニアロールがあるといったのですが、これも中身のサーモンがなくなってマンゴーに変わっているではありませんか!?
アメリカ人の友達もびっくりしてそれはカリフォルニアロールではないなんて話になりました。笑
寿司は海を越えてネタが飛ばされて、南国の果物が代わりにネタとしてくっついてしまったようです。笑
もちろん、ブラジルにも僕たちが知っている生魚の切り身がのっている、あの寿司ももちろんあるということです。その一方で、フルーティーであまーい寿司もまたブラジルでは人気なのだと言います。
このことから感じたのは寿司は世界中みんなのSUSHIになっているということです。
日本で生きてきた僕にとって、寿司は新鮮な生の魚介類を食べる料理として認識しています。また、日本の文化の中で生ものを食べることは抵抗が他国と比べて少ない気がします。
例えば、卵かけごはんも同じようなものですね。
僕が留学して朝ご飯に卵かけごはんを食べようとしたときに、寮の友達(オランダ、ガーナ、デンマーク出身)がとても驚いていました。彼らは生卵を食べる習慣を持っていないからです。
このような文化の違いもあるため、他国の人たちに受け入れられやすい形に変化していったのだと思います。
そのため、寿司は日本で食べる寿司として広まっていると同時に、各国各文化に適応して独自のSUSHIが出来ています。カリフォルニアロールのように、他国の文化を経由したより独創的なSUSHIも出てきており、寿司はかなり多様化してきていることが分かります。
このことから僕は慣行的な文化と革新的な文化の在り方について考えさせられました。
文化は時間の経過や広がりによってその形態を大きく変えることがあります。その時にオリジナルの文化を大切にしたいという考えと、革新的な文化がぶつかるように感じます。
正直、フルーティーな寿司は寿司ではないと思いましたが、国や文化、人によって捉え方が異なるのは当然のことなので否定するのはいけないなと思いました。
むしろ、海外でしか味わえない新しい日本文化の形を楽しんでみるのがいいのかなと思いました。もしかしたら、より自分好みの新しいものに出会えるかもしれませんし、日本文化の新たな素晴らしさに気づけるかもしれません。
今僕の食糧にはバナナ、米、練乳があります。
そのため、今度ブラジル流のSUSHIにチャレンジしてみようと思います。笑