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『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』を読んでみた

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 こんにちは、ほっほです。

 今、読書が熱い!www やっぱり読書っていいですね。新しい知見に触れることが出来手おもしろいです。今後何かしらの形で得た知見が生かされると考えると読書の習慣は持っていきたいと思います。先日に引き続き、図書館で借りて読んだ本の紹介をしたいと思います。それがこちら。

 『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』 白井恭弘著 初版2008年 株式会社岩波書店

 

 その名もとおり、外国語学習について科学的に調べた内容になっています。僕は英語、ノルウェー語、韓国語を今までに学習してきました。その中で外国語を学ぶ際に共通するものについて興味を持っています。そのため、この本を読んでみて外国語学習についてどんな研究がされているのか概要を学びたくて借りました。

 概要
 新書であるため、ページ数は190ページ位です。そのため、短い時間でも集中すればすぐに読み切ることが出来ると思います。ちなみに僕はちびちびと呼んでいたため1週間ほどかかりました。
 内容は第二言語習得論を主に取り扱っています。初心者にもわかりやすいように丁寧な説明がされています。6章編成で構成されており、子どもがどうやって言語を習得するのかということを取り上げています。その後は大人と子供の言語習得の違い、どんな人が外国語学習で成功するのか、外国語学習のメカニズム、外国語学習の問題提議、最後に効果的な外国語学習の方法について取り上げています。

 感想
 とても分かりやすく、内容も非常に興味深い内容でした。
 この本自体は『外国語学習に成功する人、しない人』(岩波科学ライブラリー100、2004年)の続編として発刊されたようです。前著がとても評判がよく、大学・大学院の教科書としても使用されるなど反響が大きかったようです。本著はその続編としてより、「知的・実用的読み物」としてつくられたようです。
 僕が読んだ感想としては、実用面よりかは知的により面白かったと思います。前著についても機会があれば読んでみたいですね。

 これまでに英語、韓国語を勉強してきた中で感じてきた現象について科学的に検証されているところがとても面白かったです。例えば、韓国語のように日本語と文法との違いがほとんどない語学の場合、やはり習得には時間がかからないようです。しかし、英語のように文法上の違いが多い言語は習得が難しくなります。このような言語間の違いを言語の距離と表現します。
 そのほかに、言語学習ではインプットとアウトプットのどちらが重要なのか、子どもが言語を習得しやすいのはどうしてか、など外国語学習をしてきた中で素朴に感じてきた疑問をこれまでの言語学の研究に照らし合わせて述べているところもよかったです。例えば、テレビだけを見て外国語を習得した子供の例があります。その子はテレビを通して言語を聞いて理解することは出来ますが、発話が出来なかったようです。このようにテレビだけで言語を覚えると、発話の必要性を感じないため発話が出来ないとされています。この場合、頭の中でリハーサル(創造の中で発話の練習をする)ことがないため発話が出来ないと考えられています。
 このように、インプットやアウトプットの重要性については諸学者の間で様々な議論があることを紹介しています。この本では、そのような第二言語習得論について、どのような流れで学問が発展してきているのかという流れも掴むことが出来ます。
 
 
 こんな人にオススメ
 ・外国語学習を始めた人
 ・外国語学習の中級以上の方で、言語学習の仕組みに興味を持った方
 ・学校で言語学を専攻している方

 いかがでしたでしょうか?
 手にとって読んでみるとすごく読みやすいことが分かると思います。上記の方で、言語習得に意欲を持って取り組んでいる人にはとてもいい教材になると思います。
 そのほか、質問や要望、感想当ございましたらコメントよろしくお願いします。


 

 

 

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